2026/07/21
6月20日・21日の2日間、札幌で開催された日本臨床歯周病学会第44回年次大会に参加してまいりました。
今回のテーマは「ペリオコタン ~人生100年時代の治療戦略~」。
平均寿命が延びた今、私たち歯科医療従事者に求められる役割も大きく変化しています。単に「悪い箇所を治す」だけでなく、「患者さまが生涯を通じてご自身の歯で食事を楽しむためのサポート」が、私たちの使命であると改めて確信しました。
本大会で特に深く心に刻まれたのは、以下の2点です。
① 天然歯に勝るものはないという事実
インプラントや入れ歯など、現代の歯科治療技術は飛躍的に進化しました。しかし、歯根膜がもたらす繊細な感覚や、生体本来の機能までを完全に再現できる治療法は存在しません。「可能な限り歯を残すこと」。これこそが、長期的な健康を支える最大の鍵です。
② 細菌感染と咬合力(噛む力)の双方からのアプローチ
歯周病の進行には、細菌感染だけでなく「咬合力」が深く関わっています。適切な管理なく過度な力が加われば、歯周組織の破壊や歯根破折のリスクが高まります。歯を守るためには、炎症のコントロールと併せて、咬み合わせを適切に評価することが不可欠です。
歯周病認定医として、これまで多くの患者さまと向き合ってまいりましたが、今回の学びを通じて「長期的な視点に立った診断・治療計画」の重要性を再確認しました。
今後も最新の知識と技術を追求し、地域の皆さまが一生涯、笑顔で食事を楽しめるよう、質の高い歯科医療を提供してまいります。




